令和6年度本願寺小樽別院報恩講がつとまりました
令和6年度本願寺小樽別院報恩講が、10月13日(日)~16日(水)の日程でつとまりましたのでご報告 いたします。
13日 午後1時30分(第1逮夜:たいや)「大師影供作法(だいしえいぐさほう)」
導師は本川道法(ほんかわ みちのり)輪番 別院職員一同
参詣の方々も一緒におつとめされました
法要後は、「御伝鈔 上巻(ごでんしょう じょうかん)」の拝読です。
本堂の照明を落とし、うす暗い中での拝読 拝読者は、僧侶職員の村田さんです。
拝読後は、ご法話です。
14日 午前6時30分(第1晨朝:じんじょう)「正信偈 行譜(しょうしんげ ぎょうふ)」
さすがにこの時期になると、明るくなるのが遅くなってきました。
ご講師は、大阪よりお越しの常見寺 濱畑慧憭(じょうけんじ はまはた えりょう)師です。
14日 午前10時(第1日中:にっちゅう) 「正信念佛偈作法 第2種(しょうしんねんぶつげさほう だいにしゅ )」
別院職員だけの法要はここまでで、お昼からは後志・留萌のお寺さんもおつとめされます。
14日 午後1時30分(第2逮夜:たいや)「大師影供作法(だいしえいぐさほう)」
左:仁木町 無量寿寺(むりょうじゅじ)様 左:長 橋 真正寺(しんしょうじ)様 右:高 島 光雲寺 (こううんじ)様 右:苫前郡 善勝寺(ぜんしょうじ)様
左:初山別 信楽寺(しんぎょうじ)様 参詣の方々も少しづつ増えている・・・ような 右:銭 函 光超寺(こうちょうじ)様
法要後は、「御伝鈔 下巻(ごでんしょう げかん)」の拝読です。
拝読者は、僧侶職員の森さんです。
※そもそも「御伝鈔(ごでんしょう)」とは・・・何? 親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご一生を絵に描かれ、そこに文章が添えられていました。 それを絵は「御絵伝」に、文章は「御伝鈔」に分けられました。 御絵伝(ご一生を4幅に分け、余間に掛ける)
余間に掛かる、4幅の御絵伝 御伝鈔(上・下巻に分けられているが、本来は一人が続けて拝読する)別院は13日と14日に分け、拝読 者も違います。
14日 逮夜の布教後(第1初夜:しょや)「礼讃日没偈(らいさん にちもつげ)」 初夜のおつとめは、別院職員だけでつとめます。
おつとめの後は、「祖徳讃仰(そとくさんごう)」親鸞聖人のご遺徳を讃えるご法話です。
ご講師は、高島 光雲寺の山﨑善太(やまざき ぜんた)師です。
15日 午前6時30分(第2晨朝:じんじょう) 「正信偈 行譜(しょうしんげ ぎょうふ)」
左:苫前郡 善勝寺(ぜんしょうじ)様 左:長 橋 真正寺(しんしょうじ)様 中:別院 岡﨑副輪番 右:初山別 信楽寺(しんぎょうじ)様 右:別院 村田さん
留寿都 富貴寺(ふうきじ)様
15日 午前10時(第2日中:にっちゅう) 「正信念仏偈作法 第二種(しょうしんねんぶつげさほう だいにしゅ)」
手前:笙(しょう) 左:正会係(せいえがかり)喜茂別 龍渓寺(りゅうけいじ)様 赤井川 本念寺(ほんねんじ)様 右:副会係(ふくえがかり)長 橋 正行寺(しょうぎょうじ)様
※会係とは、法要がつとまるようにするための進行係です。
左:信楽寺 様 善勝寺 様 中:富貴寺 様 右:別院職員 西脇くん
ご参拝の方々に「正信念仏偈作法」のコピーをお渡しして、一緒におつとめいたしました。 晨朝と日中の出勤されるお寺さんが少なかったため、別院職員(岡﨑副輪番・村田さん・西脇くん)が代わりに内陣(ないじん)に出勤しました。
さて、ここから更にお寺さんの数が増えます。 15日 午後1時30分(大逮夜:おおたいや)「五會念仏作法(ごえねんぶつさほう)」
左から 右から 共和町 明善寺(みょうぜんじ)様 岩 内 光照寺(こうしょうじ)様 共和町 西隆寺(さいりゅうじ)様 ニセコ町 照覚寺(しょうかくじ)様 苫前郡 善勝寺(ぜんしょうじ)様 発 足 專念寺(せんねんじ)様 増毛町 西暁寺(さいぎょうじ)様 真狩村 真龍寺(しんりゅうじ)様 高 島 光雲寺(こううんじ)様 倶知安町 東林寺(とうりんじ)様
左から 高 島 光雲寺(こううんじ)様 初山別 信楽寺(しんぎょうじ)様 留寿都村 富貴寺(ふうきじ)様(隠れて見えませんが・・・) 銭 函 光超寺(こうちょうじ)様 長 橋 真正寺(しんしょうじ)様
この法要は、内陣(ないじん)で動く作法があります。 左の画像 散華頭(さんげとう)と呼ばれる人が左右から1人づつ出てきて、おつとめ中に全員で散華(さんげ) をします。散華とは、華葩(けは:花びらをかたどった紙片)を撒くことです。
右の画像(行道:ぎょうどう) 行道とは結衆(けっしゅう:内陣でおつとめする人)が、おつとめ中に阿弥陀様の周りを回ることで、 今回の法要では、一偈一匝(いちげいっそう:おつとめの間に一巡りして戻ること)をしました。
さすが大逮夜ともなると、参拝される方も増えました。(お焼香されています)
本川輪番拝読の「御俗姓(ごぞくしょう)」 『御俗姓』は、本願寺第八代・蓮如上人が親鸞聖人のご遺徳を讃えるなかで、真宗門徒としての心得を記されたものです。
御俗姓の拝読が終わって、濱畑慧憭(じょうけんじ はまはた えりょう)師のご法話。
そして、初夜法要に続きます。
15日逮夜~御俗姓~ご法話に引き続き(第2初夜:しょや)
祖徳讃仰(そとくさんごう) ご講師:増毛町 西暁寺 藤 法順(さいぎょうじ ふじ ほうじゅん)師
以前は午後6時からの初夜法要後、法話(40分)と祖徳讃仰(30分)があったので終わるのが結構遅かったんです。 しかも、15日だけ祖徳讃仰の後に後夜法要があったので、終わるのも午後8時過ぎでした。現在では、午後5時頃には日程が終了します。
15日 午前6時30分(第3晨朝:じんじょう)
最終日ともなると、お寺さんにも疲れが出ているような・・・。
16日 午前10時(満日中:まんにっちゅう)「宗祖讃仰作法(しゅうそさんごうさほう)」
報恩講最後のおつとめは、お寺さんの数もマックスで、賑々しくつとまりました。
おつとめが終わって、法中代表焼香(ほっちゅうだいひょうしょうこう:お寺さんの代表がお焼香されます)
後志組 組長(しりべしそ そちょう) 留萌組 組長(るもいそ そちょう) 本念寺 桐木眞英(きりき しんえい)様 永福寺 藤 俊哉(ふじ しゅんや)様
引き続き、御礼言上(おれいごんじょう:お寺さん方が別院の報恩講をつとめさせていただいたことを輪番に伝え、輪番はご法中に御礼を申しあげる) お寺さん方は一旦後堂(うしろどう:本堂の裏側)に下がられて、今度は外陣(げじん)に降りてこられます。
ご法中の先頭は、ご講師の濱畑慧憭(じょうけんじ はまはた えりょう)師と、その後ろにご法中の方々
左側は、輪番・杉本責役総代と岩山総代(申し訳ございませんが、画像がありません・・・) その後ろに、楽人(がくにん:雅楽を演奏した別院僧侶)がいました。本来、御礼言上は本堂の裏か控室で行いますが、小樽別院では、参拝されている方々の前で行います。
御礼言上が終わりご法中の方々が退席されましたら、参拝の方々・お手伝いをいただいた方に本川輪番が挨拶並びに御礼を申しあげます。
そして、最後のご法話
講師の濱畑慧憭(じょうけんじ はまはた えりょう)師
以上で、13日のお昼から始まった報恩講も、16日午前中の満日中をもって全日程の終了です。
後記 今回、いろいろ気づいた点がありましたので、改善して来年の報恩講に活かしたいと思います。