令和元年度若竹説教所彰心会報恩講法要を終えて

令和元年度若竹説教所彰心会報恩講法要を終えて

彰心会会長 鈴木 久司

近年の少子高齢化の波による影響は、私たちの身の回りにも大きく押し寄せ、年々会員の減少に歯止めがかからない傾向にある中、会員さん一人一人の彰心会への思いと、担当職員さんの地道な努力が、僅かながらも会員さんが増えてきたのは?との気配を感じはじめました。
そのお蔭をもって令和元年初の報恩講が、9月1日(日)若竹説教所にて、説教所会員はもとより、小樽別院御輪番と職員の方々のご臨席のもと、総勢38名の参拝者の中で粛々と進められました。
午後0時30分からは平成30年9月1日より7月末までにお浄土にご往生された若竹地区13名の物故者追悼法要。午後2時からは、第94回若竹説教所彰心会報恩講法要が行われたのであります。
報恩講開催を控え、いつもは手が回らない仏具の清掃であります「おみがき」に汗を流し、報恩講の際に執り行われる「お斎」の準備には数日前から集まっての材料の準備、そして当日は早朝からの準備など、大切な報恩講が円滑に行われるよう、準備万端の態勢をとっていました。
そして報恩講当日は、午後からは次々と多くの方々がお参りに来られ、報恩講のおつとめが始まるころには、参詣者で会場がいっぱいになったほどです。
親鸞聖人の功をたたえての全員による読教の後の御輪番の御法話には真剣に耳を傾けました。
そして、御法話の後の「奉讃の夕べ(お斎)」です。 彰心会の会員の方々が腕によりをかけて作ったお料理に舌づつみを打ちながら、あるいはおいしい飲み物に喉を潤わせ、時にはカラオケをバックに歌いながらの歓談…。あっという間に2時間が流れ去っていきました。

参加者の皆さんが帰路に着き、説教所の中の賑わいが静けさに変わっていく中で、日ごろは再会することはめったにない、会員さんとの貴重な出会う中での近況報告。そして互いの健康を気遣う機会。これこそ、親鸞さまが数百年に亘って、私たち遺してくださった「縁・えにし」という宝物だったのではと考えさせられる有意義な一日でありました。